長らく日本を代表する企業であった東芝。しかし、ここに来て数多くの失態が明らかになっています。
前代未聞の決算発表“ドタキャン"をはじめ、依然として粉飾体質が続く、企業としてもはや末期的な状況です。
本書では、グループ従業員数19万人を超えていた巨艦企業の東芝が、2015年に不正会計が発覚してから
債務超過に転落したその真相に迫ります。歴代社長の暴走の果てに解体に至る道のり、そして、“虎の子"
である半導体事業を扱う東芝メモリの売却にも手をつけるなど、「解体」待ったなしの東芝は今後どうなっていくのか。
戦前から続く東芝の企業体質、権力構造、それらによってもたらされたウェスチングハウス買収の裏側などを
解明しながら、19万人の巨艦企業を沈めた真犯人に迫ります。
第1章 浮上する粉飾決算疑惑
第2章 戦前から東芝を支配する派閥意識
第3章 深すぎる不正会計の闇
第4章 隠ぺい体質の根幹
第5章 虚飾まみれの第三者委員会
第6章 「東芝解体」までの道のり
第7章 米国の罠にはまったウェスチングハウス買収
第8章 離反する監査法人
第9章 消滅する総合家電メーカー