2017年度の連結決算で6期連続の増収を果たしたJR東日本。
営業収益と当期純利益は2期連続で過去最高を更新した。
本業の鉄道事業が堅調な上に、ルミネをはじめとする
流通・サービス事業や不動産・ホテル事業、
Suica事業などの非運輸事業が、いずれも増収という好調ぶりだ。
名実ともに鉄道業界のリーディングカンパニーであるJR東日本はいま、
10年後を見据えIoTや人工知能を積極的に導入し、
サービスのデジタル化に取り組んでいる。
次世代Suicaによるチケットレス化、無人改札、
ロボットやドローンを用いたスマートメンテナンス、
無人運転、他の交通機関との連携など、モビリティ革命の実現を目指している。
鉄道の未来を切り開くリーディングカンパニーの全貌に迫る。
もくじ
◆巻頭特集 進化するJR東日本のAI&IoT戦略
・AIで駅の姿が変わる!
・進化する「鉄道の未来」年表
・Suicaを軸にしたモビリティ革命の実現
・常時監視で危険予測 メンテナンスを効率化
・E235系のスマートメンテナンスがスゴイ!
・深澤祐二社長インタビュー
鉄道会社のあり方を変えるJR東日本10年の変革
◆PART1 数字で読み解くJR東日本の全貌
【輸送力】JR東日本が誇る断トツの輸送力
【収益力】非運輸事業も好調!! 堅調な財務
【保有資産】248兆円超の莫大な保有資産の内訳
【組織図】時代とともに変容する巨大組織
【人事】採用・育成から見る人事戦略
【グループ企業】再編が進むグループ企業68社総覧 36
・2020年の開業まであと2年!! 品川新駅潜入ルポ!!
◆PART2 国内最強の輸送力を誇る鉄道事業の収益力
・JR東日本 全69路線 売上・営業損益ランキング
・相鉄への乗り入れでJR 東日本は儲かるのか?
・体験を売る「四季島」のクルーズトレイン戦略
・「究極の安全」を目指す2690億円の設備投資
・採算化を模索する海外事業の行方
・地域密着型で成長が続くJR東日本12の支社の独自戦略
・東京五輪の旅客輸送対策は万全か?
◆PART3 3大事業 躍進の秘密
・1.1兆円を売り上げる54の駅ビルブランド
・8期連続で増収 ルミネの躍進の秘密
・駅を離れマチナカの再開発に乗り出す
・立地戦略を大転換 ホテル事業の拡大戦略
・世界展開を視野に入れたSuica進化論
・新たなサービスを生み出すベンチャー企業との協業
◆PART4 JR東日本のマーケティング&広告戦略
・〝閑散期〟の誘客を狙う鉄道マーケティング
・550億円を狙うインバウンド戦略
・デジタル化で進化する交通広告新時代