腐ったら、負け
行列が絶えないスーパーのレジも、焼肉屋と一緒になっている居酒屋も、夏は大忙しのジェラート屋さんも、学制時代にやってきたアルバイトのどれにも時給があり、働いた時間に応じてお給料を当たり前にもらっていました。
そのバイト代でHKT48の推しメン、神志那結衣ちゃんに会うため、CDを買ったり、握手会やコンサートに行くことで「ヲタ活」を楽しみ、日々の活力にしていました。だから、毎日を頑張るため、神志那結衣ちゃんに会いに行くため、CDを買うため、お金が必要なため、バイトしていました。
社会人になった今も好きなアイドルのCDを買い、休日には握手会に行き、コンサートに参戦し、また平日の仕事を頑張る。だから「仕事の報酬はお金とお休みかな~。」という感覚は変わらなかったです。
先日、社長とお話をしていたときに「仕事の報酬は仕事だよ」と言われました。
え…ヲタ活(好きなこと)するためじゃないの…なんて思いながら帰りの電車で神志那結衣ちゃんのSNSをチェックしてたときに、神志那結衣ちゃんの場合、日々の劇場公演や握手会、舞台稽古とかが仕事になるのか…。もしその中で頑張りが認められたら…握手会の売り上げが伸びる…?握手会の売り上げが伸びたら…シングル選抜に復帰出来る…?シングル選抜に復帰出来たら…TVや雑誌の仕事が増える…?
これで「仕事の報酬は仕事」の意味をとらえられた気がしました。
日々の仕事を頑張る(劇場公演、握手会、コンサート、SNS更新等)
↓
CD選抜に入る
↓
他のファンからも注目される
↓
良いパフォーマンスをする
↓
他方の仕事に呼ばれる(雑誌、TV、イメージキャラクター、CM等)
これを新人編集者の私に置き換えると…
日々の仕事を頑張る(企画を考える、作業、その他雑務)
↓
担当がもらえる
↓
著者さん、インタビューイー、出版社の方と関わる
↓
良い本を作る
↓
新たな本の仕事がくる(かもしれない…?)
といった具合になります。
アイドルと編集じゃかけ離れていますが…仕組みは同じです。
今まで仕事をしたらお金がもらえると思っていたのは、「仕事がある」という前提の話があってこそだったんだと気付きました。
ですが「仕事がある」なんて、当たり前ではないんですよね。本だったら企画がなければ本を作るという仕事はありません。飛び込み営業マンが新規の取引を取ってこなければ、商品を売る先はありません。
新人とはいえ「編集者」である以上、良い本を制作するため、日々の仕事が次につながるように頑張ります。
まずはその一歩、この日記の更新を腐らせない。……精進いたします。