2019/04/25 Thu.
わたしたちの貴婦人
こんにちは、いまだノートルダム大聖堂での火災に
胸を痛めている新人編集者の出口です。
私はキリスト教徒でも、フランス国民でもありませんが、
あの美しく、まるで昇天しそうになる空間が燃えてしまったことに
ひどく喪失感を覚えています。
「ノートルダム」には、「わたしたちの貴婦人」という意味があります。
もちろん聖母マリアを指すわけですが、
世界中の人々がこれほどまでに悲しんでいる姿を目にすると、
貴婦人の姿は我々人類の心に深く刻まれているのかもしれませんね。
ノートルダム大聖堂は「文化」でもありますが、
私たち編集者も「文化」をつくっているのだと
今回の件で改めて考えさせられました(私はまだまだ新人ですが)。
印刷物は何百年という歴史をもつ文化ですからね。
そこに文字や言葉などが詰め込まれているものをつくっているわけです。
本は紙でできている分、ノートルダム大聖堂よりも燃えやすいかもしれないけれど、
誰かひとりでも弊社で編集した本を読んでプラスに働けばいいな、
と思いながら今日も仕事をしたいと思います。