絵本を読むのに年齢は関係ない
リモート出社の日は、仕事を開始するギリギリまで寝てしまいます。花塚です。
リモート出社の前日までは、朝はいつも通りに起きて、
気持ちよく今日を始めるための準備をするぞ! と意気込むのですが、
つい2度目の睡眠が優先になってしまいます。
なぜ2度寝はあんなにも幸せなんでしょうかね……。
今年はじめに外出自粛が推奨され、「おうち時間」が長くなってきたころ、
家族でネットフリックスに入会しました。
ネットでも話題になっていた作品もいくつか観ましたが、
特に好きだったのが『サイコだけど大丈夫』です。
母親から歪んだ愛情を受けて育ったコ・ムニョンと
母親から愛されていないと思いながら育ったムン・ガンテが出会い、
互いに成長しながら惹かれあっていく物語。
でも、ただのラブストーリーではなく、残酷なミステリー要素もあり、
ガンテの兄・サンテをはじめとする、精神病患者たちの成長ストーリーもあり……。
一言では語れない魅力がたくさん詰まったドラマです。
そして、ストーリーの魅力として欠かせないのが、コ・ムニョンの描く絵本ですよね。
童話は、夢や幻想を与えてくれるものではなく、現実を教えてくれると考えるコ・ムニョンの作品は、
少し過激な表現が含まれていたり、残酷なストーリーが多いですが、
母親の愛情を求めるコ・ムニョンの孤独やさみしさや、
本能のままに生きたいという叫びが感じられ、とても人間味あふれる作品でした。
そんなコ・ムニョンの描いた絵本が、日本語版で発刊されることになりました! というか、もう発売されています!!!
ラインナップは以下の5作品です。
・『悪夢を食べて育った少年』
・『ゾンビの子』
・『春の日の犬』
・『手とアンコウ』
・『本当の顔を探して』
編集を担当させてもらったのですが、
普通にドラマのいちファンだったので、
うれしい反面、プレッシャーもありました。
ただ、編集者としてはフラットな気持ちで、より多くの方に届けられるように……、と思いながら作業を進めていました。
すでに韓国では発刊されているものの翻訳版になりますが、
日本語版ならではの一文が加わっている部分もあるので、
ドラマを観た方でもまた違った読み方ができるのではないかと思います。
また、ドラマを観ていなくても、絵本として素晴らしい作品です。
作業を進めながら、絵本は子どもの読み物ではなく、大人が読んでも楽しめることを教わりました。
どの作品も素敵ですが、私が好きなのは『ゾンビの子』です。
物語の最後、日本語版オリジナルの一文が加えられていて、
あたたかい気持ちになれます。
ぜひお手に取っていただけるとうれしいです!
書店やAmazonなどで買えます〜。