編集者はオペレーター!
先週の更新を忘れてしまいました……どうもHです。
前回、私の日記で編集者はオペレーターのようなもの、というお話をしました。
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デザイナーの方に「“この”誌面をつくってください」とお願いし、専門家の方に「“この”内容でお話聞かせてください」とお願いしたり……。ただ、「“この”」が重要だと感じていて……
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までお話していたので、今日は続きを書きたいと思います。
あなたが野球の監督だとしましょう。
「ノーアウト1、2塁、どうしても1点が欲しい」さあこの場面で監督は誰に何の指示を出しますか?
……そうです、バッターに送りバントの指示を出すんです(合っていると信じます)。
あなたがオーケストラの指揮者だとしましょう。
「緊張のせいかいつもよりトランペットのテンポが速いな」さあこの指揮者は誰に何の指示を出しますか?
……そうです、トランペット奏者にテンポを正確にという指示を出すんです(合っていると信じます)。
このように、試合や演奏の内容をよりよくするために、オペレーターは状況に合わせて「適任に、適格な」指示を出します。さっきの場面だと、ベンチにいる選手や木琴奏者に指示は出しません。
編集者も同じだと思っていて、よい本や誌面をつくるために、内容を理解したうえで指示を出すのが仕事です。
著者、デザイナー、取材対象の方など、本に携わるすべての人の仕事が編集者の指示次第でよいほうにも、よくないほうにも進んでしまう――。
よい本をつくるためには「どんな本なのか、何が重要なのか、なぜこのような指示なのか」ということを自分のなかで説明がつくようにしておかなければいけません。
このことを踏まえると例えば投資の本をつくるとすれば、
デザイナーの方には、「“この銘柄が一番目を惹くポイントなので目立つように”誌面をつくってください」と、専門家の方には「“初心者でも老後の2000万円を投資で貯められる術”でお話聞かせてください」と指示を出さなければいけないのです。
いかに「“この”」部分を的確に指示するかが編集者の仕事の核ではないでしょうか(合っていると信じます)。