週刊連載1話分のネームを描いた1日
こんばんは、佐藤です。
先月18日に『マンガでわかる ジョージ・ソロスの投資術』(スタンダーズ)が発刊されました!
本書は「マンガでわかるシリーズ」の第4弾で、
「イングランド銀行を打ち負かした男」として知られる
ジョージ・ソロスの半生と投資術をマンガを交えて解説しています。
今日の日記では、本書の漫画のネームを描いた1日について紹介します。
これまでのシリーズではネームを何人かで分担して作成していましたが、
今回ははじめて1人で全編を担当しました。
この日は夜に予定があり、20時までに上がる必要があったので、
いつもより2時間早く8時に出社し、ネームを進めました。
目標は、1~2章を漫画家に送ること。
1章では、幼少期のソロスについて描いているのですが、
ユダヤ人であるソロスは、学生時代に第2次世界大戦における
ナチスのユダヤ人迫害から生き延びています。
その経験がのちの投資家人生に影響を与えていることもあり、
戦争のシーンをどう見せるかという部分に、
これまでの投資本の漫画とは違う難しさを感じました。
12時半に何とか1章を描き終え、
午後は2章を進めます。
2章では、投資の世界に入った青年期のソロスについて紹介します。
2章はほかの章よりページ数を絞っているので、
要点を絞っていかに重要な部分をつなげるかに苦労しました。
コマ割りもあとから漫画家がうまい具合に調整してくれるのですが、
こちらでもテンポやシーンの重要度を踏まえて検討します。
ワンパターンにならないよう、多くの漫画を見て参考にしました。
そうして、ギリギリ20時前に2章まで書き終え、
漫画家に送ることができました。
1~2章で合計22ページ、普段読んでいる『週刊少年ジャンプ』(集英社)の
1話分のページ数とほぼ同じです。
僕はソロスが実際に体験したことを再構成するだけですが、
オリジナル作品として、展開を考えながら週刊連載している
ジャンプ作家(だけではないですが)はすごいなあと改めて感心しました。
9月5日現在、東京駅近くの八重洲ブックセンター本店にて、
本書を中心に「マンガでわかるシリーズ」が店頭陳列されています。
今月下旬まで開催している予定なので、ぜひ足を運んでみてください。