初校ゲラに向き合う1日
こんにちは、出口です。
5月12日に明治大学教授・齋藤孝先生著の『本当に頭がいい人のメンタル習慣100』(宝島社)が発売されました!
ここぞとばかりの集中力、注意散漫への対処法、認知&決断のスピード、心のストレス耐性など、頭がいい人ならではの、メンタルのありようをひもとき、すぐに使えるTIPS集にまとめた1冊です。
本書の編集を担当したので、今日は制作のとある1日をお話したいと思います。本の発売までにおおよそ3回のゲラ出し作業があるのですが、「初校」と呼ばれる1回目のゲラ刷り制作をした1日です。
※ ゲラとは「ゲラ刷り」の略。印刷前のチェック前校正紙のこと。誤字脱字や数字の間違いを確認するために出す。
■3月24日(木)編集4年目出口の1日
担当書籍:『本当に頭がいい人のメンタル習慣100』
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10:00 出社・原稿修正
著者から届いた原稿を読み、適宜修正を入れていく。不明点があったら電話して聞いたり、相談するなどして文章を修正することも。
12:00 原稿をデザイナーに渡す
確認し終わった原稿をデザイナーに渡して、ゲラの体裁になるように組んでもらう(これを組版といいます!)。同時にレイアウトの指示をする必要があるため、ラフを書いてどのように組んでもらうかを伝える。
13:00 ゲラの組みあがり確認
先行してデザイナーに渡しておいた原稿の組みあがりを確認。文字量の増減が著しかった際には、ここで書き足して調整する。
14:00 読書
少し手があいたので、次に担当する本のテーマについて勉強。類書を読んで内容を把握する。
16:00 ゲラの組みあがり確認
12時にデザイナーに依頼した分のゲラがあがってきたので、組みあがりを確認する。
17:00 ゲラを通しで確認
全ページ分のゲラが上がってきたら、はじめから目を通して体裁が崩れていないかなどを再度確認していく。修正箇所が見つかれば、デザイナーに修正を依頼する。
19:00 初校出し
全ページ分のゲラを出版社と著者に送り「初校出し」をする。
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と、3月24日は机に向かってゲラを確認してばかりの1日でした。一見地味な作業にも見えますが、ゲラの体裁や原稿の内容など細部に目を向けなければならないので、かなりの労力が必要とされる1日でもあります。
前回私が更新した日記「はじめての料理撮影」のように撮影のために動き回る日もあれば、3月24日のように机でじっと作業する日もあるわけです。このギャップがおもしろいな~と思いながら仕事をしています。
ちなみに、この日記を更新している今日、5月26日は、これから取材と撮影があります! がんばるぞ!