編集者のきまぐれ日記 - ループスプロダクション

編集者のきまぐれ日記

― 出版業界で働く人の本音満載 ―

当社で働く編集者たちが、本づくりで感じたことや社内の出来事、
はたまた日ごろ思うところを気ままに綴ります。

2018/03/09 Fri.

ゆとりですがなんとか社会人やってます

気づけば前回の更新から1カ月経っていました。流石にしばかれそうです。

もう3月ということは、いよいよこの日記もあと数回で新たな新人にバトンタッチです。

ひたすら「編集者楽しいよ!」じゃあれなので、今回は私の苦手な仕事について暴露します。

これまで散々「編集者は人と関わる仕事!!!」と声高に語ってきましたが、実は電話をかけるのがかなり苦手です。最強に憂鬱なのが電話で取材を申し込むことです。電話1本かけるのに、精神統一が必要です。取材申し込みできない編集者がどこにいるんでしょうか。致命的です。

改めて日記を見返してみると、「編集者は人と(以下略)」という内容の記事が多いです。完全に自分への戒めです。

春から編集者の方もそうでない方も、嫌な仕事もあるでしょうが、一緒にちょっとだけ頑張りましょう。「仕事嫌だな」と思ったら、「電話かけ嫌だな」と思いつつ電話かけしてる人間がいることを思いだしてください。(今となっては先輩に「電話かけ嫌なんです」と申告して地味に避けてますが……) こんなどうしようもない人間でもなんとかやってるので大丈夫です。

かなり浅い感じになりましたが、そろそろ作業に戻らなければ帰れなくなりそうなので今日はこのへんで失礼します。

P.S. 先輩へ 遠まわしに「私に電話かけやらせるな」と伝えてるみたいになりましたが、電話かけ全然やるので任せてください。

2018/02/09 Fri.

イベント気分で乗り切る

昨日、「明日休んでいいから」という甘い言葉に釣られはじめて徹夜したのですが、なんだかんだでもう夕方です。今週末は3連休なのでよしとしましょう。

締切前は忙しくなることが多く、しんどく感じることもあるかと思いますが、たまの徹夜ならちょっとした非日常感を味わえて楽しいですよ。自分の担当だったらそんなのんきなことも言ってられないのでしょうが……。

今後任せてもらえる仕事の量が増えたとしても、徹夜を非日常的なものとして楽しんでいられるよう、努力あるのみです。

それでは、一刻も早く乾ききったコンタクトレンズを外したいので、今日はこのへんで失礼します。

2017/12/08 Fri.

編集者はオールラウンダー

今日は先輩がアルバイトの子に写真撮影をお願いしていたのですが、このように書籍に掲載する写真を、編集者自らが撮りに行くことがあります(もちろん誰が撮っても同じ出来栄えになる写真だけですが)。

多くの場合、図書館や博物館、取材先、あるいは新聞社などに提供してもらうのですが、求めているような写真がない場合は新たに撮影するしかありません。

私は、書籍に掲載するような写真はカメラマンが撮っているものだとばかり思っていたので、はじめて撮影を頼まれたときは「私の撮った写真が本に載るの!?」と驚きました。完成した書籍が届いたときは、少しドキドキしながらしばらく眺めていました。

それにしても、私が撮影を頼まれたときは某飲食店や某企業の本社ビルなどを、散歩がてら撮りに行ったのですが、目当てのものが徒歩圏内にだいたいあるのはさすが東京と思いました。

プライベートは家に引きこもってばかりいるので、東京にいる実感があまりわいていません(満員電車に揺られているときくらいです)。とりあえず東京の街を軽く散歩しつつ帰ってみるので、今日はこのへんで失礼します。

2017/11/30 Thu.

はじめての取材

早いものでもう12月ですね。師走は忙しいといいますが、月曜日に初校出しを終えた私はかなりのんびりしています。

先日、先輩の取材に同行させてもらいました。

あんまり詳細を書くと怒られるのでかなりざっくりですが、発売前の商品について伺ったり実際に使わせていただいたりと、とても貴重な体験をしました!

世に出る前のものの情報をキャッチできるのは、マスコミ業界ならではですね。

対面取材は初めてだったので緊張しましたが、興味深いお話を伺えて楽しかったです。

ちなみに取材ではメモをとりますが実際にそれを参照することはほとんどありません。録音した音声を文字に起こしたものを使います。

このテープ起こしが意外と大変で、たとえば1時間の取材の場合、すべてテキストにするのに2時間程かかります。よく知らない分野の話だともっとかかります。

実際に、以前私が先輩の取材のテープ起こしをしたときは株の話だったのですが、知らない単語ばかりでうまく聞き取れず、その都度ググっていました。たしか実際の取材時間の3倍くらいの時間がかかりました。余談ですが株の用語は結構おもしろいですよ。

前述のとおり時間が有り余っているので、一攫千金目指して株について調べてみます。というわけで、今日はこのへんで失礼します。

2017/11/20 Mon.

「早めのご予約でお得!」(ではありません……)

前回の投稿で、ラフをつくらせてもらっていると書きましたが、無事その作業を終えました。流石に残業が続き大変でしたが、達成感もひとしおです。

が、安心している場合ではありません。今度は紙面に入るテキストを作成します。

今回は「先割り」という方法で紙面を作成しています。

もちろん記事タイトルのような意味ではなく……(この頃記事タイトルが雑なのはお察しください……)

先割りについてわかりやすい説明を見つけたので引用します。

デザイン回しの段階で、テキストを除く図版要素を材料として渡し、テキストが入っていない状態のレイアウトを作成してもらう手法を「先割り」と呼ぶ。このレイアウトには原稿用紙のような空白のテキストスペースが配置してあり、編集者はその文字数に合わせて原稿を整理すればいい。(中略)図版要素が多い雑誌などでは、主に先割りが用いられる。テキストが主体の記事や書籍では後割りが採用されることが多い。

出典:https://macpeople.jp/2010/12/vol6.html

というわけで、今週はひたすらテキストの作成です。

さっき気づいたのですが、今週は祝日もあるんですね。せっかくの祝日にわざわざ出勤したくないので、何とか月火水で終わらせたいところです……。

というわけで作業に戻らねばなりませんので、今日はこのへんで失礼します。

2017/09/20 Wed.

チェック作業はまさに、地味にスゴイ!

毎週金曜更新を心がけていますが、先週金曜は所用でお休みをいただき 更新できなかったので、本日更新させていただきます。

8月9月と、アルバイトの子が2人入社しました。

2人とも大学4年生で、卒業後は出版関係の仕事に就くそうです。 今から修行とは勉強熱心です……私も負けてられません。

余談ですが、1人は割とハードめなドルオタ、 1人は少し特殊な恋愛観を持っています。2人とも濃い。

社員は基本的に、部署ごとで仕事を分担していますが、 アルバイトの2人は特定の部署に所属せず、 いろんな先輩から作業をふられています。

今は主にチェック作業をしてもらってます。

2016年に放送されていた某校閲部のドラマはご存じでしょうか?

今日SPドラマが放送されますよね。毎週欠かさず見ていたので、ワクワクしています。

と、それは置いといて、チェック作業というのはまさにあんな感じで、 誤字脱字がないか、内容に誤りがないか、その他諸々のルールに則っているかなどを確認する作業です。

私が入社後初めてしたのもチェック作業でした。 確かに作業自体は単純で、誰にでもできるような作業ではありますが、 「スピーディーに、正確に」こなせるようになるには、経験が必要だと感じます。

ここで誤りを見逃すと、間違ったまま製本されてしまいます。

下手したら回収です。恐ろしい……。

簡単そうに見えて実は、責任重大な役割なのです。 それではそろそろドラマの始まる時間になりますので、今日はこのへんで失礼します。