編集者のきまぐれ日記 - ループスプロダクション

編集者のきまぐれ日記

― 出版業界で働く人の本音満載 ―

当社で働く編集者たちが、本づくりで感じたことや社内の出来事、
はたまた日ごろ思うところを気ままに綴ります。

2019/03/28 Thu.

1年前は女子大生でした

実に2カ月ぶりの日記です……。
先輩に飽きれ顔をされてしまいました、Hです。

気付けば春ですね。

大学を卒業して、会社に入社して、この日記を担当して、1年経ちます。
仕事ではラフを描いたり、取材に行ったり、出張に行かせてもらったりと、初めて経験することだらけで、人生で一番時の流れを速く感じた1年でした。

初めてつくった本が書店に並んでいるのを見たとき、「本当に売られているんだ!」と感動したことを思い出しました(正確には見に行ったのですが)。

月曜日からは新入社員が2人入社するのですが、私も1年前は同じ立場の女子大生でした。具体的にアドバイスできることはありませんが……「何事もゆるっとがんばってみよう」くらいの気持ちがよいと思います。
決して怠けてもよいというわけではないですが(笑)、張り詰めたりぜずに息抜きしながらやってみる、くらいが丁度よいのではないでしょうか。

私は、先輩になることが嬉しい反面、先輩になるプレッシャーも感じます。社会人2年目にもなるので、気を引き締め直して仕事に励みたいです。

就職活動をスタートさせたみなさん、新生活を迎えるみなさん、そして昨年に引き続き仕事をするみなさん、ともにゆるっとがんばりましょう~。

2018/11/08 Thu.

インタビューは合コン

来週、1人で取材に行くことになりました。

いままでは先輩の取材に同行する形だったので、インタビューの内容のメモ、写真撮影、録音機器の担当などといった補助的な役割でしたが、今回はじめて1人で行くので、今から緊張しています。

そこで、取材の極意を先輩に聞いたところ、「インタビューは合コン」と教わりました。

取材をする相手のことを好きになって(興味をもって)一生懸命話すと、相手も自ずと答えてくれるとのこと。

確かに合コンでムスッとしている人とは会話も弾みませんし、距離を置きたくなってしまいますよね。「あなたは何をしにきているんだ!?」と。まぁ、合コンの経験はないのですが……。

はじめての1人取材、ドキドキしますが頑張りたいと思います。

さて、来週の1人取材に向けて、この土日はノースリーブスのオールナイトニッポンをタイムフリーで聞いて、パワーチャージをしたいと思います。

2018/10/26 Fri.

本日の社内の様子をお伝えします!

入稿が近く、バタバタしています!

こちらでは先輩Aが「はぁ」と小さくため息をついています!

あちらでは先輩Bのキーボードをたたく音が大きくなっております!お疲れ気味でしょうか?

以上、私の身の回りの様子でした!

 

 

……とリポーター風にお伝えいたしました。

出版業界の入稿前は、「●ページのタイトルがそのまま!!!」「ここの確認もう一度とって!!!」と嵐のように社内が荒れるのかと思い込んでいましたが、弊社は静かに焦るタイプ(?)のようです。

それにしても、本の編集部が“荒れる”イメージがあったのは、ドラマの演出でしょうか? それとも出版のスパンが短い雑誌などの編集部は本当に嵐が吹き荒れるのでしょうか? 気になるところです。

 

 

さて、今週末は大阪で行われるNMB48の山本彩さんの卒業コンサートが無事に開催できるよう、祈りを捧げます。

2018/09/04 Tue.

怒られました……

先日アップした先輩の日記ですが、私が書いたタイトルとほんの2行で怒られました。

問題は、「先輩からのご寄稿」というフレーズ。

先輩は、私の勤務している会社の先輩ですが、同じ会社の社員に敬語を使うなよ、という話です。普段の会話ではありません。

社外の方に社内の人について話す場合は、敬語を使わない。という使い分けが難しいです。この日記やメールなどの文面、電話口での対応でも一緒ですね。

社内ではどんなに偉い上司のことでも、社外の人に話すときは、上司に対しては呼び捨てを使い、敬語を使わないのが正解になります。

ってこれは、言い換えたら普段どんなに怒られている上司のことも呼び捨てにできるチャンス!?

……と書いているとまた怒られそうなので、本日はこの辺で。

2018/08/31 Fri.

日記のご寄稿いただきました!

お待たせいたしました。先輩からご寄稿をいただいたので、本日は先輩の日記をアップしたいと思います!

 

*****

 

はじめまして。
いつも新人が書いているこの日記。
その新人が、おそろしく忙しそうにしているので、
先輩として代わりに書かせていただきます!

先日、JR東日本さんによる品川新駅の
報道公開があり、参加させてもらいました。

ほかのメディアがすでにネットで上げているため、
書籍編集者として、ちょっとだけ悔しくて…。
この場を借りて、一足先に一部を掲載します!

 

 

東京の新たな拠点のひとつとなる品川新駅。
その駅舎内の様子です!
編集者が撮った素人写真なもので、逆光すぎて光の向こうが品川側か
田町側かわからなくなりました…。
(実際の掲載用写真はカメラマンさんが撮影してくれています)

ちなみに、左右に見えるのが、山手線、京浜東北線のホームです。
現状は上がふさがっていますが、完成時には吹き抜けになる
みたいです。

今から楽しみです!

すみません! 後輩の多忙さにかこつけただけで、
単に写真をアップしたかっただけでした……。

2018/08/03 Fri.

本日の日記の執筆者は……!

本日は原稿を書くことで手いっぱいなので、本日の日記は偉大な先輩に代筆をお願いしました!

……ですが、忙しくて断られてしまったので、いつもどおり書いています。

しかし帰り際に、「日記は来週ね」と約束していただいたので、来週は素晴らしい日記が読めます!私も参考にします!

タイトルで開いていただいた方には申し訳ありません。来週の日記を楽しみにしていてください。

そろそろ頭をひねっても原稿が書けなくなってきましたので、この辺で失礼します。

2018/06/01 Fri.

腐ったら、負け【改定版】

先日アップした日記ですが、日本語が支離滅裂していると怒られたので、本日は先週の日記の改訂版を更新します。

 

スーパーのレジも、居酒屋も、ジェラート屋も、学制時代にやってきたアルバイトのどれも「時給」が設定されていて、働いた「時間」に応じて給料を当たり前にもらっていました。
その給料で、HKT48の推しメンである神志那結衣ちゃんに会うため、CDやチケットを買い、握手会やコンサートに参加していました。いわゆるヲタ活を楽しみ、日々の活力にしていました。

社会人になった今もヲタ活を続けています。だから、「仕事の報酬はお金と休みかな~」という感覚は変わらなかったです。

 

先日、先輩とお話をしていたときに「仕事の報酬は仕事だよ」と言われました。

え……ヲタ活(好きなこと)をするためじゃないの。なんて思いながら帰りの電車で神志那結衣ちゃんのSNSをチェックしてたときのことです。

神志那結衣ちゃんの仕事は、劇場公演や握手会、SNSの更新などか……もしその中で頑張りが認められたら……握手会の売り上げが伸びる……?握手会の売り上げが伸びたら……シングル選抜に復帰できる……?シングル選抜に復帰できたら……TVや雑誌の仕事が増える……!と考えました。

そういえば以前、HKT48のオフィシャルストーリーをまとめた『腐ったら、負け』という本を出していました。CD選抜から外されて腐ってしまったら、負け。腐らずに日々の仕事をがんばるときなんだと思います。

神志那結衣ちゃんは、

日々の仕事をがんばる(劇場公演、握手会、コンサート、SNS更新など)

CD選抜に入る

多くの人(ほかのファンや業界の方)に見つけてもらえる

良いパフォーマンスをする

選抜ポジションのセンターを任される

売れっ子アイドルになる!

給料が増える!!

 

これを新人編集者の私に置き換えると……

先輩たちからお願いされる日々の細かな仕事をがんばる

先輩たちから注目される

担当として何ページかを任せられる

良いページをつくる

本1冊の編集を任される(かもしれない?)

デキる編集者になる!

給料が増える!!

 

といった具合になります。
アイドルと編集者では、仕事の内容がかけ離れていますが……仕組みは同じです。

今まで仕事をしたらお金がもらえると思っていたのは、「仕事がある」という前提があってこそだったんだと気付きました。
ですが「仕事がある」なんて、当たり前ではないですよね。出版であれば、企画がなければ本をつくるという仕事はありません。その企画に関われるかは、自分次第です。次々に仕事が舞い込めば、その分報酬となって自分に返ってきます。

まずはデキる編集者への一歩として、この日記の更新を腐らせない。精進します。

2018/04/27 Fri.

仕事も体調も管理してこそ社会人

4月も終わりを迎えようとしています。汗ばむほどの暑さかと思えば、大雨が降ったりと梅雨が前倒ししてきたような気候が続き、夏が近いな……と感じる毎日です。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、気を引き締めていくことにします。

 

さて、先日初めて進行会議に参加しました。各々が担当している本の入稿日などを把握し、仕事を円滑に進めていくためです。

進行を管理することは、編集者の仕事で大切なことのひとつだと教わりました。提出期限の前日に慌ててレポートを仕上げていた3カ月前の大学生だった私にも教えたいです。

私はまだ担当している本がないので、何冊か作業のお手伝いをさせて頂いているのですが、この本の入稿日はいつなんだな~、あの本と入稿日が近いのか。と、メモを取ることに必死でした。

同時に何冊も掛け持ちしていて、進行を管理している先輩たちってすごいなぁ……と呆気に取られていましたが、私も早く1冊の本を担当できるようになりたい!ならなくては!と思いました。

 

それでは、大学時代の私みたく慌てないように作業を進めなければならないので、この辺で失礼いたします。

2018/03/23 Fri.

おしゃれな花見スポットでランチ

今日のお昼は、先輩と桜を見に行きました。

普段は家と職場の往復でなかなか東京を感じる機会もありませんが、東京っぽいおしゃれなスポットに連れていってもらい、かなりテンションが上がりました。

職場から一駅ほどのところにあるお店だったのですが、東京は一駅で街の表情がガラッと変わっておもしろいですよね。

東京に住んで一年になるにもかかわらず全く土地勘がないので、たまには足を延ばしてみようと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼します。

2018/03/16 Fri.

2年目を前にスランプに陥る

今週はぽかぽか陽気の日も多く、春を感じて嬉しくなりました。花粉症の先輩は辛そうですが……。

入社からもうすぐ1年経ちますが、ここ最近なにかとミスが多いです(スランプというと元々はできてたみたいになりますが、そうわけでもないです)。

取材でありがちなミスをしてしまったり、2日くらいかけて作った資料が保存されていなかったり、「ほうれんそう」ができておらず先輩たちを混乱させてしまったり、などなど。初歩的なミスばかりです。

やらかした本人としてはこの世の終わりくらいのテンションになりますが、そのたびに上司や先輩方にフォローしてもらい事なきを得ています。伊達に修羅場をくぐり抜けてきてません。

そんな先輩方をみて、自分の力不足を痛感し、私も早く仕事ができるようになりたいと感じています。あと半月ほどで後輩もできるので焦りもありますが、まずは目の前の仕事をこなしていくしかないので、少しずつステップアップしていこうと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼します。

2017/11/10 Fri.

文字どおりラフだと怒られます

最近、ムックのラフを書かせてもらえるようになりました。

すみません、タイトル思いつかずオヤジギャグです。上司の反応に怯えながら週末を過ごします。

それはさておき、ラフというのは、写真にあるような簡単な図面です。
実際に紙面をデザインしてつくってくれる人に、「ここにタイトル、ここに本文、ここに画像を入れてください」と伝えるためにテキストと一緒に渡します。

例えばこの日記を紙面にする場合、テキストはこんな感じになります。

【サブタイトル】
— 入社3カ月目の本音満載 —

【タイトル】
新人編集者のゆる日記

【リード】
新人編集者が日々の仕事内容、出版業界の裏表、会社での出来事のなかで感じた
率直な感想などを語り明かします(定時内にできる範囲で)。

……

デザインの人は、このテキストとラフを照らし合わせて紙面を作っていきます。

今回つくっているムックというのは、書籍と違ってページごとにデザインが異なるものなので(雑誌みたいな感じです)、全ページどのようなデザインにするか考えなければなりません。
手間がかかるうえに時間もないので、先輩と分担して作業を行っています。

自分で1から配置などを考えてラフを書くのは今回が初めてだったので、意外に時間がかかることに驚きました。
私はかなり仕事が遅いほうなのでそのせいもあるかと思いますが、デザインの人に渡せる状態にするまでに何日もかかりました。

一方、先輩は水曜日にほかの本の入稿があり、それまではそちらのほうの対応をしていたのですが、何故か昨日私と同じタイミングでラフを完成させていました……。
「私は今まで何をしていたんだっけ?」と、己のことながら摩訶不思議でした。
というか実際は、恥ずかしいやら申し訳ないやら、危機感すら覚えました。

まだまだ先輩のお世話になることと思いますが、少しずつでも成長して、頼れる後輩になりたいものです。

とはいうものの、やっぱり定時で帰りたいので……。今日はこのへんで失礼します。

2017/08/27 Sun.

編集者はマルチタスク

先週の話ですが、同じ部署の先輩が夏休みで海外へ。
その間、仕事を引き継ぎました。

基本的に、先輩方は一人2〜3冊ほど、あるいはそれ以上を担当し、同時並行で進めています。

私はまだまだ新人なので、先輩のお手伝いがメインです。
先輩の夏休みで、本を3冊担当するということを疑似体験したのですが……

自分のポンコツさに驚きました。

時間配分が下手だったり、似たようなジャンルの本があると混乱してしまったり。 ライターさんや監修者の方、出版社の編集者さんへのメールの返信で手いっぱいで、 作業がほとんど進まない日もありました。

漠然と「いつか先輩みたいに仕事ができるようになるんだろうな〜」と思っていたのですが、 いつのまにかできるようになんてならないのだと悟りました。精進します。

ということで、安直ですがビジネス書を数冊買いました。

早速読んできますので、今日はこのへんで失礼します。