編集者のきまぐれ日記 - ループスプロダクション

編集者のきまぐれ日記

― 出版業界で働く人の本音満載 ―

当社で働く編集者たちが、本づくりで感じたことや社内の出来事、
はたまた日ごろ思うところを気ままに綴ります。

2021/12/20 Mon.

ブラックホールと移動平均線

こんばんは、佐藤です。

先週、12月14日はふたご座流星群がピークでしたが、
流れ星は見れましたか?
僕は生憎見ることができませんでしたが、
東京でも、場所によっては多くの流れ星が見えたそうです。

流星群と聞いて僕が真っ先に思い出すのは、
2001年のしし座流星群です。
この年のしし座流星群は流星群のなかでも特に流れ星の数が多く、
「流星雨」と呼ばれるほどでした。

当時は小学校入学前でしたが、
文字通り、雨のように流れ星が降ってくる様子は
今でも目に焼き付いています。

この流星雨がきっかけで天文学に興味を持ち、
大学では星の一種であるブラックホールの研究を行いました。
僕が行った研究は、ブラックホールに落ちていくガスから出るX線を解析し、
そのブラックホールが長期的にどう変化しているかを分析するものです。
簡単にいうと、ブラックホールの周りにも土星のような円盤があるのですが、
ブラックホールはとても重力が強いので、
その影響から円盤が厚くなったり薄くなったりします。
その変化の様子を調べる、という研究です。

細かい話になりますが、
この解析では、90分(1/16日)ごとのX線のデータをもとに、
半日や1日、2日のスケールではどんな変化をしているかを計算します。

この考え方は、株式投資やFXなどの値動き分析に用いられる移動平均線と同じです。
厳密には、計算式などは異なりますが、
移動平均線も、日足という1日のデータをもとに
1週間や1カ月というスケールでは価格がどう変化しているかを分析しています。

投資について勉強するようになったのは入社してからですが、
このことに気づいたときは、こんなところで知識がつながるのかと
とても感動しました。

さて、長くなりましたが、
そんな移動平均線を含めたテクニカル分析のしくみや考え方を紹介しているのが、
当社で編集を担当した『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX(改訂版)』(自由国民社)です。

本書は2017年に発刊した『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX』の改訂版で、
前回版に新たな情報も加えつつ、テクニカルの普遍性の検証なども行っています。

本業以外に投資で収入を増やしたいという人だけでなく、
値動きのしくみをしっかり理解したい投資初心者の人にもおすすめの1冊です。
明日12月21日発売です。ぜひ読んでみてください。